カテゴリー別アーカイブ: 洛和デイセンターイリオス

自立とは何だ?! 自立支援の取り組み ~その1 洛和デイセンターイリオスで~

こんにちは、洛和デイセンターイリオスです

介護分野では「自立支援」という言葉がよく使われます。
そもそも、介護保険法の目的の一つが自立支援であると規定されています。
「何から何までお世話する」のが介護ではなく、今では介護サービスを利用する利用者さまに対して、自立した生活ができるように、その方に関わるケアマネジャーや事業者(看護師・介護職・リハビリ職など)がアプローチしていくことが望ましいとされています。

「自立支援」とは何なのでしょうか??(それぞれの立場で考えが違うところもある)

私はリハビリ職であることから、着替える、入浴動作、トイレ動作など日常の生活動作が1人でできることが「自立」だと思っていました。
自分の役割を果たせばいいとも思っていました。
…でも、それだけではいけないと思うようになりました。

利用者さまの身体機能や認知機能などさまざまなレベルから、場合によっては何から何まで介助を必要とすることがあります。
しかし、まだ体に残っている力がある、自分でできることがある、やる気もある、そんな人に対して何から何までやるのは逆に相手の身体機能や精神機能の低下を招きかねません

当デイセンターでは、利用者さまの身体機能を引き出し、前向きな思いなどをくみ取り、自分自身でできることはやっていただく
できないことは介護職員や介護者がサポートするということを意識しています。
時には「一緒にやりませんか?」と声をかけて、きっかけを作っていくこともします

このようにして、利用者さまの身体機能、認知機能の維持を図るとともに、「自分らしい生活を送ってもらう」ということが、当デイセンターの一つの自立支援の形です
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次は、具体的に未来を考える機会になるように…。
お伝えできればいいなぁ~と思っています
いつでも当デイセンターにお越しください。

当デイセンターは、「医療と介護」「介護と地域」の架橋となる施設です

Byリハ子

通所リハビリテーションの「卒業」ってなんじゃラホイ?! ~リハマネ加算Ⅱのメリット?! その2~

こんにちは、洛和デイセンターイリオスです

7月のブログでもリハマネ加算Ⅱのメリット?! をご紹介しましたが、第2弾ということでお伝えしたいと思います

当デイセンターのような通所リハビリテーションには、「利用者さまの在宅生活での活動・参加につながるリハビリテーションを提供し、通所リハビリテーション卒業に導く」ということが求められています。

「活動・参加」って何?
「卒業」ってどういうこと?
って感じですよね。

活動と参加は、例えば「歩く距離を伸ばす」、「バスに乗って外出ができるようになる」、「菊の花を育てることができるようになる」、「1人で買い物に行くことができる」という希望が現実にできるようになることです。
多種多様な利用者さまの思いを受け止めながら、バランスよく支援を検討していきます。

その思いが実現すれば、「卒業」です。

中には…病気の悪化や再発などで別の形で卒業していく方もおられますが、一般的に「卒業」は決して悪いことではないのです。

卒業とは、「あなたの頑張りに対しての評価」です。

「今までできなかったことができた!」
「目標にしていた買い物や旅行に行けた!!」

…今まで諦めていた思い、希望、考えができるようになるなんてすてきですよね!!
完全に元通りとはいかなくても、そうやって周りの助けを得ながら取り組んだ過程、結果には自信を持ってください。

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写真は、先月末に当デイセンターを卒業された方です。
卒業される方には修了証をお渡ししています。
今年度(現在までに)当デイセンターを卒業された方は、12人です。
卒業後は運動型通所介護で身体機能維持を図ったり、1日型の通所介護で趣味の活動を見つけたり、地域のサロン・教室に行けるようになったり、自分らしい生活を送られています。

当デイセンターは、「医療と介護」「介護と地域」の架け橋となる施設です。

※利用終了後も相談窓口を設けていますので、心身に不安などございましたらお気軽にご連絡ください。
※リハマネⅡの方のみならず、当デイセンター利用の全ての方が「卒業」対象です。

Byリハ子

この夏の体験

こんにちは、洛和デイセンターイリオスです

先日、生まれて初めての体験…
「座禅」をしました
皆さんは体験ございますか

座禅とは、心と体を整え、精神統一を行う禅宗の修行のことを言うようです。
「修行」と聞くと、難しく感じますね。
でも、すごく良かったです

静寂なお堂に座り、呼吸を整え、心を静めて「無」の状態になりきる。
セミの鳴き声、お線香の匂い、自分の頬を伝う汗、背中を打つ音…
心穏やかにいろいろなものを感じることができました。
そして、心や姿勢の乱れに喝を入れていただきました…

終えた後は、心も体もすっきりでした
新たな心と姿勢で、利用者さまと皆さまと向き合っていきたいと思います。

ところで
愛媛県の松山で開催されました、全国介護老人保健施設大会で、当デイセンターの理学療法士が研究発表を行いました。
当デイセンターの利用者さまにおいて、要支援者と要介護者はどのような特徴があるのかを調査した結果を口頭演述しました。
また、ほかの施設の方といろいろお話をさせていただき、良い刺激を受けてきたようです
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こうして、自分たちが提供させていただいているリハビリテーションを「研究」という形で振り返り、検証することは大切なことだと思っています。
そして、得たことは利用者さまやそのご家族、地域へと還元できるように、当デイセンター職員一同、一丸となって頑張っていきたいと思っています

ちょっと真面目な感じになってしまいました(笑)
当デイセンターには、この夏よりも熱いスペシャリストたちがいます
お気軽にお越しくださいお待ちしています

当デイセンターは、「医療と介護」「介護と地域」の架け橋となる施設です。

TEL:075(801)0398

By リハ子

ご家族に会える時間の大切さ ~リハマネ加算Ⅱのメリット?! その1~

だいぶ暑くなってきましたね皆さま、暑い夏を乗り越える準備はできていますか
元気いっぱいの洛和デイセンターイリオスです

宮沢賢治さんの作品で「雨ニモマケズ」がありますね。
「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けず…(省略)」
大人になり思うことなんですが、「自分のことだけを考えるのではなく、人を思いやって生きていく素晴らしさ」を伝えている作品ではないかと、私は思っています。

私は当デイセンターに携わって5年目。
ケアマネジャーさまやご家族の協力や理解があればあるほど、利用者さまの状態は良くなりますし、改善する可能性が大きくなることを経験させていただいています。

そのため、当デイセンターでのサービスを提供するにあたり、ご家族とじっくり話をしたり、リハビリテーションのこと(熱い思いも含めて!)をお伝えしたいと考えていますが、ご本人もご家族もお仕事があったり、自分の時間が必要であったり、自分の役割があったりして、時間を確保するのが難しい場合もあります。

だからこそ、自宅訪問やリハビリテーション会議を通じて、その時間をもてるようにしています!!

自宅訪問やリハビリテーション会議は、普段なかなか会えないご家族、ケアマネジャーさま、ほかのサービス提供の方と、当デイセンターの医師、理学療法士、相談員が集まる時間…。
そんな時間を通じて、ご家族に当デイセンターの利用の様子やリハビリテーションの効果、目標の確認などの説明や介助歩行法をお伝えさせていただきます。
また、施設内の状態ではなく自宅でのご本人の様子を確認し、その状況を踏まえてご家族に福祉用具や介助方法などをご提案することができます!!

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ご本人やご家族にとって、これはすごく、メリットのあるサービスだと思っています。
そう思いませんか?

このことを、自信を持ってオススメできるサービスと捉えて積極的に動くことが、当デイセンターの役割だと思っています。
そのために、日々利用者さまの変化に気付いてケアマネジャーさまやご家族と連絡を取って、会話することを大切にしたいと思っています。
そして、リハビリテーションの効果や活動の提案などを、分かりやすく伝えるよう考えています!!!

当デイセンターは、「医療と介護」「介護と地域」の架け橋となる施設です。
お気軽にお問い合わせくださいませ

By リハ子

よくある質問・疑問 ~医療と介護のリハビリテーションの違い~ 

皆さま、こんにちは
元気いっぱい洛和デイセンターイリオスです

さてさて。今回は、当デイセンターに見学に来られた方がよく不安に思っておられ、勇気を持ってご質問いただいた内容についてお話させていただきます

それは…。
「病院でのリハビリテーション」と「介護(デイケア)でのリハビリテーション」の違い。
ということです。

率直にお答えして…

両者のリハビリテーションは大きく違います。
それは、「健康状態が違う」こと、「生活の場が違う」ことに大別されます。

病院では、骨折や病気を発症されて医療的な治療が必要で、回復も急速に進むことがあります。
リハビリテーションは、治療と併用され、ベッドから起き上がり車いすに座るところから始まり、1人でトイレに行くことができる、歩けるようになって退院して自宅へ戻るという目標に進んでいきます。
「できることの変化も大きい」ため、リハビリテーションの効果も大きいと感じられるでしょう。

介護では、病状はおおむね安定され、医療的な治療が一段落しています。
身体機能面もある程度は維持・固定されています。
リハビリテーションは、現在のお体の状態で、自宅での役割の再獲得や外出機会を獲得することなどを目標に進んでいきます。
「退院したけどバスに乗ることに少し不安がある」「何とか歩けたから退院したけど、もう少ししっかり歩けるようになりたい」という思いに応えられるよう、リハビリテーションを実施していきます。

かなり違いますね。
そのほか、制度的な違いやほかのデイケアとの違いもあります!!

いかに、在宅生活を生き生きと継続できるか、生活に楽しさを感じてもらえるか、当デイセンターはチームとして取り組んでいます。

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当デイセンターは「医療と介護」「介護と地域」の懸け橋になる場所です。
興味を持たれた方、お話を少し聞いてみたいな~と思われた方は、良ければ、当デイセンターにお越しいただいてお話を聞いてください!!!
お気軽にお問い合わせくださいね

by リハ子