いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん9月号13ページ

こつこつと活動を続け
地元企業が取り戻した山科の美しい自然


年に2回、集中的に川の中のごみを拾い、川の環境を守っています

高度成長時代には、四ノ宮川のみならず、山科区の多くの川の水が、工場からの排水などで赤や青に染まっていたそうです。そんな環境に危機感をもった近隣の企業が立ち上がり、山科美化推進企業協議会を設立し、河川などの美化運動を開始しました。
事務局の魚田英次さん(福田金属箔粉工業株式会社)は、毎日仕事が始まる前に40~50分間、会社の周囲や川の近くのごみ拾いをするほど、熱心に環境保全に取り組まれています。そんな思いを共有する多くの方々が美化活動を何十年も続けた結果、今では清流にしか生息しないホタルを呼び寄せ、たくさんの水生生物を育む川を取り戻しました。
一度汚れてしまった環境は、すぐには戻りません。皆さんも次世代にきれいな自然を残すために、まずは身の周りのごみを拾うことから始めてみませんか。

2013(平成25)年、四ノ宮川清掃時の集合写真
(洛和会音羽病院の職員も参加)

 (アールプランニング 宮田)