いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん10月号13ページ

山科に残された史跡
水不足の歴史が教えてくれるもの


洛和会音羽病院敷地内の
音羽水路紀功碑

「いこか あの街! あのお店」で前号よりひっそりと続けていたテーマ「山科の水」。今号で取り上げた「だんじょの水」は、当時の山科の水不足を象徴するものとして登場しています。
また、誌面に小さく写真を載せた洛和会音羽病院敷地内の石碑にも、実は水不足の歴史が残っています。
設置されている場所はC棟とD棟の間の夢殿の隣。農業用水路の完成を記した石碑で、音羽地区では、農業に必要な水が不足しており、琵琶湖疏水から水を引いて、農業用水として使用し、田畑を潤していたそうです。
いつも何げなく見ていた石碑から山科の深刻な水不足の歴史を知ることができ、大変勉強になったと感じたと同時に、前号で掲載した、地元企業が山科の河川浄化にいち早く取り組み始めた理由がわかった気がしました。

(アールプランニング 宮田)