大きな提灯の裏話
月刊おとまるくん10月号13ページ
今回訪れたのは、洛和グループホーム勧修II番館の近くにある「高橋提灯株式会社 東営業所」。東京にあるかの有名な浅草寺 雷門の大提灯も、高橋提灯さんの手によって山科の地で作られています。製造されるなかでの苦労は絶えないそうですが、実は運搬の際にも苦労されることがあるそうです。それは、「提灯が大きすぎて、高速道路の料金所ゲートを通過できない」こと(雷門の大提灯のサイズは幅3.3m・高さ3.9m)。山科から浅草まで、一般道で2日間かけて慎重に運ぶのがまた大変とお聞きしました。
そんな苦労がある雷門の裏話ですが、実は高橋提灯さんで製造されている提灯のなかで一番大きいのは、雷門の大提灯ではありません。愛知県一色町の諏訪神社で行われる「三河一色 大提灯まつり」では12基の大型提灯を境内に献灯されます。その大型提灯が、高橋提灯さんで製造される一番大きな提灯だそうです。サイズは、幅が6m・高さ10mで、雷門の2倍以上はある大きさの提灯です。
取材中にふと疑問に思いました。どうやって運搬するのか? 雷門のように一般道で? これもお話を聞いて驚いたのですが、運搬どころか、大きすぎて境内から運び出すことすらできないため、神社の敷地内に提灯修復用の工場を建てて、京都から愛知県まで通いながら現地で作業をされたとのことでした。
提灯の制作秘話を知れば知るほど、さらに興味が湧きますよね。そんな裏話がさらに詳しく高橋提灯さんのホームページ(提灯ぶらり探訪)から見ることができますので、ぜひご覧ください。
(アールプラン二ング 植西)
「高橋提灯株式会社」
http://www.chochin.jp/