いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん9月号13ページ

こつこつと活動を続け
地元企業が取り戻した山科の美しい自然


年に2回、集中的に川の中のごみを拾い、川の環境を守っています

高度成長時代には、四ノ宮川のみならず、山科区の多くの川の水が、工場からの排水などで赤や青に染まっていたそうです。そんな環境に危機感をもった近隣の企業が立ち上がり、山科美化推進企業協議会を設立し、河川などの美化運動を開始しました。
事務局の魚田英次さん(福田金属箔粉工業株式会社)は、毎日仕事が始まる前に40~50分間、会社の周囲や川の近くのごみ拾いをするほど、熱心に環境保全に取り組まれています。そんな思いを共有する多くの方々が美化活動を何十年も続けた結果、今では清流にしか生息しないホタルを呼び寄せ、たくさんの水生生物を育む川を取り戻しました。
一度汚れてしまった環境は、すぐには戻りません。皆さんも次世代にきれいな自然を残すために、まずは身の周りのごみを拾うことから始めてみませんか。

2013(平成25)年、四ノ宮川清掃時の集合写真
(洛和会音羽病院の職員も参加)

 (アールプランニング 宮田)

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん8月号13ページ

ゆっくりと楽しめる京菓子
「京菓匠 鶴屋吉信」

一階店舗には季節の京菓子が並び、生菓子や干菓子、贈答用のお菓子などを買い求めるお客さんでにぎわいます。一方、二階には茶庭と茶室「游心」をしつらえたお休み処があり、外の喧噪(けんそう)から隔離されたような静かな時間が流れます。
茶室「游心」

茶室「游心」
まるで木漏れ日の中にいるような、
すがすがしい気分を味わえます。


二階の一角には数寄屋造りのカウンター席が設けられ、菓子職人が目の前で京菓子を作ってくれる「菓遊茶屋」があります。なめらかなへらさばきで形づくる「こなし」や、餡玉に繊細なそぼろあんを箸で付けていく「きんとん」などが、菓子職人の手によって、見る見るうちに出来上がります。京菓子になじみがない人はもちろん、京菓子をよく買い求める地元の人も一見の価値ありです。

「菓遊茶屋」
目の前で作る菓子職人の
手先の動きがはっきり見えます。

(アールプランニング 宮田)



「京菓匠 鶴屋吉信」

URL http://www.turuya.co.jp/

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん7月号13ページ

新商品が待ちきれない!
「手作りパン工房 coneruya」

「coneruya(コネルヤ)」という店名は、パンを作る上で最初の作業である生地を「こねる」ことに由来しています。お店の名前につけるほど「生地作り(基本)」を大事にして、毎日おいしいパンを作られています。
お店が洛和会丸太町病院の近所にあるため、職員もよく来店するのだとか。同病院が2014年1月1日に新築移転するのに合わせて、ケーキなどのスイーツ類もさらに充実させていくとのことです。どんな新商品が登場するのか、楽しみですね!

思わず手が伸びる、おいしそうなパンがずらり

(アールプランニング 宮田)



「手作りパン工房 coneruya」

URL http://coneruya.com/

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん6月号13ページ

厳かな霊泉「亀の井」
松尾大社

にぎやかな松尾祭とは打って変わって、松尾大社 社務所の裏にはひっそりと霊泉「亀の井」があります。立ち止まると、渓流の川の音が聞こえてくるほど静かで、不老長寿の仙人がひょっこりと現れてもおかしくないような厳かな雰囲気です。それもそのはず、亀の口から流れ落ちる水は、延命長寿、よみがえりの水と呼ばれ、酒造用水と混ぜて使用されたといわれています。
皆さまもこの霊泉を味わいに一度訪れてみてはいかがでしょうか。

厳かな雰囲気が漂う霊泉「亀の井」

(アールプランニング 宮田)




「松尾大社」

URL http://www.matsunoo.or.jp/

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん5月号13ページ

砥の粉の今と昔
株式会社 進藤謙(しんどうけん
)商店

インタビューににこやかに応じる
代表取締役の進藤謙二さん

全国でも数少ない砥(と)の粉(こ)製造会社の進藤謙商店。製造工程のなかで一番気を使うのは「乾燥」のときだそうです。
砥の粉は、京都の西野山、稲荷山から切り出してきた頁岩(けつがん)をトロミル式鉄円筒粉砕機で細かく砕いて、水で沈殿させた後に乾燥させて製造しています。粒子の細かい粉だけに、乾燥させるときは、ご近所へ粉が飛散しないように神経を尖らせる必要があります。今では工場の近くに高速道路の入り口ができ、住宅が密集していますが、一昔前は田んぼが一面に広がっていたそうです。

「ほら、あそこに見える小屋でも昔は砥の粉を作っていたんだよ」

と話す進藤謙二さんの表情を見ると、今では少なくなった地元の特産品の現状を寂しがっているようにも見えました。

(アールプランニング 宮田)



「株式会社 進藤謙商店」

URL http://www.yamasina-tonoko.com/

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん2月号13ページ

自己研鑚(さん)の楽しみ
面庄人形教室

伝統ある京人形の世界で、一般の方向けの教室を開いている面屋庄甫さん。ご自身の人形作りの目標は、話し掛けてくるような心のある人形を作ることだそうです。物があふれているなかで、心の安らぎが少なくなった時代・・・。本当に必要なのは、一人ひとりが心の豊かさを求めることではないでしょうか。

生徒さんに人形作りを指導する面屋庄甫さん(左)

「伝統文化とは、ただ文化が伝えられていくだけではなく、時代に合わせて変化していくものです」と面屋さん。技と心を紡いできた京人形作りの伝統を継承し、自分の価値観を加えたオリジナル作品を数多く制作されています。作品を拝見した筆者の私は、面屋さんの独自性を感じるとともに「自分にしかできないようなことは何かあるだろうか」と自問してしまいました。

取材が終わって、振り返ると、今まで縁遠いと思っていた人形作りの世界に引き込まれている自分に気が付きました。己を見つめ、心を作品で表現する、この魅力的な創作活動は、自らの精神世界を高めてくれることでしょう。

(アールプランニング 宮田)



「面庄人形教室」

URL http://homepage2.nifty.com/mensho/osi2.html

 

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月刊おとまるくん2月号13ページ

エコキャップ活動に情熱!
松本商会株式会社

リサイクル事業をされている「松本商会株式会社」さん。
エコキャップ推進協会の協力会社としてエコキャップ活動を始めた当初は、西日本で1カ所しかなく、瞬く間に受け入れ数が増え、なんと沖縄などの遠方からもキャップが送られてくることもあったとのこと。しかし、付着したシールや、プラスチックではないキャップ、ごみなどの異物を排除しなければならないという問題が発生。異物が混入してしまうと、出荷しても良い品質の商品になりません。特に、大きなトレーを作ると、歪んでしまったり、金型にうまく材料が流し込めなかったり・・・。
現在、エコキャップは、持ち込みのみの受け入れに変更していますが、近隣からだけでも、1カ月に3トンを超えています。地域の方々のエコキャップについての認知度の高さと協力姿勢、そして受け入れる松本商会株式会社さんのエコに対する情熱を強く感じました。

皆さんから届けられたペットボトルのキャップ



「松本商会株式会社」

URL http://www.pdr-matsusyou.com/

 

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月刊おとまるくん1月号13ページ

御香宮神社

宮司の三木 善則さん



JR桃山駅の近くにある御香宮神社の宮司 三木 善則(そうぎ よしのり)さんにお話をお聞きしているなかで、伏見という町の特異性が見えてきました。伏見の歴史をつくったのは、京都の中心部からは少し離れた地理によって生み出された、一味違った文化やユニークな人たちです。

古くから伏見は、大阪と京都を結ぶ宇治川や桂川、また、京都の中心地から続く伏見街道、奈良に続く大和街道などが町を横切る交通の要所でした。そのため、いろんな場所から来た人たちが伏見の町に住み、独自の文化を育みました。
伏見の酒蔵はその代表で、交通の要所だったが故に栄えたものです。当時から、伏見のおいしい水は有名でしたし、いろいろな場所から集まる酒米や、冬に遠くから出稼ぎに来る蔵人など、伏見という場所の利便性を生かして酒造りを行い、酒といえば伏見といわれるほどになりました。

伏見の七名水の一つで
「石井の御香水」
として知られています



長年、伏見文化のなかで人々に支えられてきた御香宮神社は、実は大変な歴史をくぐり抜けてきたそうです。時の権力者によって神社を移築されたり、戻されたり。時には戦いで神社内に屯所が置かれるなどの経験をしてきました。地の利を生かし、柔軟な発想で魅力的な商品を生み出してきた伏見の人々だからこそ、時代の大きなうねりに負けず、神社を支えることができたのではないでしょうか。今後もそんな地元の人に見守られながら、時を刻んでいくに違いありません。

たくさんの酒樽が奉納されています



「御香宮神社」

URL http://www.kyoto.zaq.ne.jp/gokounomiya/

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん12月号13ページ

京都三条会商店街

京都三条会商店街は京都の西の中心部に位置し、堀川通から千本通の間の約800mにおよそ180店が軒を並べています。
「180店舗それぞれに社長がいます」と京都三条会商店街振興組合の理事長 上田 照雄(うえだ てるお)さん。「自分の店の利益だけを求めるだけでは、商店街は成り立たちません。私は、この商店街で同じ夢をもてる人に集まっていただいて、より大きな力で地域を良くしていきたい。そして、地域の方に愛していただける商店街になりたい」と語ってくださいました。

以前、人工降雪機で雪を降らせるイベントを行ったことがあると上田さん。かまくらをつくったり、そりで滑ったり、子どもたちに大人気だったそうです。
子どもたちの夢と、大人たちの想いが雪となって、空からきらきら舞い降りる風景が目に浮かびました。

 

いこか! あの街、あのお店

月刊おとまるくん11月号13ページ

佐川印刷SC(佐川印刷株式会社 サッカークラブ)

キャプテン 金井龍生選手

キャプテンの金井 龍生(かない りょういち)選手。入社6年目で、社内では送り状の製作などの仕事を担当されています。仕事とサッカーの両立は難しいのでは? と伺うと「確かに、自分の時間の確保が難しいです。でも、同じ環境で頑張っているチームメートと同じ目標に向かっていくこと、それが僕の原動力です!」とのこと。「10月に開催された第67回国民体育大会で、京都府代表として優勝し、今シーズンの大きな目標を一つ達成しました。 あとは、日本フットボールリーグで5位以上をめざして頑張ります!」と意気込みを語ってくださいました。

また、中森 大介(なかもり だいすけ)監督に、選手について伺うと、「プロではないけれど、限られた時間でチームのために戦うという姿勢があります。また、『佐川印刷』の看板を背負い、社会人としてプレーに臨む姿、人に対する礼儀などをわきまえているところが誇らしいし、ほかのチームより勝っているところだと感じています」と語ってくださいました。

ボールを追う選手の熱いまなざしと“きらきら”とした笑顔が印象的でした。

すてきな笑顔をありがとうございました!



「佐川印刷SC」

URL http://www.spcom.co.jp/sports/football/